刈り上げとツーブロックの違いと特徴!メンズ専門美容師が徹底解説
Last Updated on 2023年4月6日 by himeoryon-67
こんにちは。
表参道・青山にてメンズ専門美容師をやっております加藤亮平と申します。
最近人気の耳周りや襟足部分の内側を刈り上げたツーブロック、ご存知の男性も多いかと思います。
学生さんからお勤めの方まで幅広い年代の方に人気のスタイルですが、美容室でカットした後こんな風に感じた経験はありませんか?
『イメージした感じと違ったなぁ・・・』
こう感じてしまった要因として以下の二つが考えられます。
1、そもそも希望していたスタイルは刈り上げだったのか、ツーブロックだったのか?
2、イメージしていた刈り上げやツーブロックの部分の長さや高さはどのくらいが正解だったのか?
特に初めてツーブロックや刈り上げスタイルに挑戦される男性の場合、写真や画像を参考にイメージを膨らませ美容室でオーダーすることが多いと思いますが、実はこれが原因になっている可能性があります。
つまり、ぱっと見の写真のイメージだけが先行していた可能性がるということです。
目指すべきスタイルがツーブロックであるのか、それとも刈り上げなのかもう一度確認してみましょう。
自分の頭の形や髪質を刈り上げやツーブロックにする場合、どのくらいの長さ(ミリ数)や高さにすることが一番適しているのかがイメージできていない場合にこのようなトラブルが起こってしまいます。
そこで今回は、
- 刈り上げとツーブロックの特徴と違い
- 刈り上げの長さと高さの似合わせ
- 自分に似合うスタイルの見つけ方
についてお話ししていきたいと思います。
刈り上げスタイルやツーブロックスタイルに失敗した経験のある方は是非参考にしてみてください。
今後美容院でオーダする際、失敗しないためのヒントになるはずです。
目次
刈り上げとツーブロックの違いとは?
はじめに「刈り上げ」と「ツーブロック」、この二つのスタイルの違いから確認していきましょう。
刈り上げスタイル
まず「刈り上げ」とは何かというと「サイド(耳周り)や、バック(襟足)を短くカットする事。
または、そうした髪型」のことを言います。
刈り上げと聞くとバリカンを使って短くカットした坊主に近い髪型をイメージされる男性もいらっしゃるかと思いますが、バリカンを使う=刈り上げ、というわけではありません。
バリカンを使っててもはさみを使っても、生え際からトップにかけて徐々に長さを残してカットする切り方のことを「刈り上げ」と呼びます。
ここで重要なのは上記の写真のように耳周りや襟足の生え際から徐々に長くなりでハチ周り〜トップとつながっている、ということです。
もみあげ周りや襟足付近は男性ホルモンの影響で伸びるのが早く、その部分をしっかりと刈り込む昔からある髪型で、スーツスタイルの男性や清潔感を演出したい男性にはお勧めしたい髪型の一つであります。
ツーブロック (刈り上げ)スタイル
「ツーブロック」とは「二つのブロックから成り、上としての長さがつながっていない髪型」のこと、つまり短い部分を長い髪の毛が覆いかぶさっている状態のことを言います。
一般的な刈り上げスタイルと同様、伸びるのが早い部分を短くするので男性の気になる毛量が多い部分をカバーすることができます。
ツーブロックの特徴としては、上記の写真のように耳周りの刈り上げの部分が生え際からトップにかけてつながっていないため、個性的なヘアスタイルにすることもできます。
また、トップの長さはある程度残したいけれど耳周りをすっきりとさせたいだんせいにもオススメです。
カラーやパーマが出来ない、お仕事で髪型に制限のあるお勤めの男性でも何か少し変えることができるため幅広い年代の方に人気のスタイルになっています。
刈り上げとツーブロックの長さによる見え方の違い
刈り上げとツーブロックのスタイルに関して、仕上がりを見た際に想像していたイメージと違うなと感じる原因の一つがこの「長さによる見え方の違い」です。
これはどういうことかというと、例えばこのヘアスタイルを見てみてください。
この男性は耳周りが短く上の長い毛による「ツーブロック」なのですが、人によっては刈り上げ(トップの部分とつながっている)に見える、という方もいらっしゃいます。
この大きな理由は以下の4つです。
- 耳周りの部分が少し長めのツーブロックになっている
- 少しクセのある髪質であるため髪の毛がねている
- 毛量が多くぱっと見の黒い印象が強い
- トップに残した毛(ハチ周り)が短い
くせ毛の方の場合、耳周りを長く残してしまうと毛がねてしまうためパッと見で黒の印象が強くなりがちです。
そのため上の長く残った部分とツーブロックの部分メリハリがなくなり馴染みが生じてしまいます。
ツーブロックの大きな特徴である見た目の長さの差がわかりづらくなってしまうため刈り上げに見えてしまうという場合があります。
正しくオーダーするにはどうするのが得策なのでしょうか?
解決策としてもっとしっかりとメリハリをつける、つまり「ツーブロック」感を出すのであれば以下のようなオーダーをしてみましょう。
- 耳上にかぶさるのトップの髪の毛をもう少し長くする
- 内側のツーブロック部分をもう少し短く刈り上げる
つまり内側と外側で長短のメリハリをしっかりとつける、ということです。
また、髪質別で考えるとくせ毛の男性に比べ直毛の男性の場合だとしっかりツーブロック感を出すことができます。
その理由としては前述したように、くせ毛男性が髪の毛が寝てしまうのに対し、直毛の男性は頭皮に対して髪の毛が立って生えてるためパッと見の印象が黒ではなく地肌の色が強調される場合が多いです。
さらに少し耳周りの長さが短くすることでさらにメリハリがつくためはっきりツーブロックだなというのもわかります。
肌の色や髪質、見え方の違いの要因は様々ありますが、しっかりわかりやすくツーブロックにしたい場合は6mm以下で刈り上げることをお勧めします。
ツーブロックの見え方の違いはこちらの記事にもまとめてますので是非ご覧ください。
6mm以下で刈り上げると髪質によらず少し奇抜なスタイルになりやすく、6mm以上だとメリハリがつきにくいだけでなくすぐに伸びてボリュームが気になりがちです。
6mm というのはあくまで目安になりますが、ご自身の髪質や求めるスタイル、またカットの周期を考慮して美容師さんに相談してみることをお勧めします。
今度はその逆で、生え際からトップにかけてつながっている刈り上げスタイルでも長さによってはツーブロックっぽく見えてしまいがちなものもあります。
それは刈り上げ部分のスタートを0ミリもしくはそれに近い長さで刈り上げる始めるフェードスタイルです。
「フェードスタイル」に興味のある男性はこちらの記事も是非読んでみてください。
生え際からトップにかけてグラデーションを滑らかにつけることで、トップとつなげつつもツーブロックのようなメリハリのついた印象を与えるスタイルにすることができます。
ポイントはもみあげや襟足部分、つまり刈り上げ始める部分をなるべく短く刈り上げ始めることです。
ツーブロックにはしたくない、けど見た目のデザイン性も欲しいという方はグラデーションをしっかりつけたフェードスタイルのような刈り上げスタイルもお勧めです。
ちなみに上記の写真の刈り上げスタイルはバリカンではなくハサミでカットしています。
バリカンを使った刈り上げの特徴は、頭の形や場所によって異なる凹凸をしっかりと見ながら綺麗な面にカットすることができることです。
また、バリカン違ってハサミで刈り上げると髪の毛の断面を柔らかくカットすることができます。
しっかりと刈り上げつつも柔らかい印象の刈り上げスタイルにすることができるため、ハードすぎる刈り上げが苦手な男性もお気軽にお問い合わせください。
ハサミで刈り上げることのメリットについてはこちらの記事もご覧くださいんで是非参考にしてみてください。
刈り上げとツーブロックだと自分に似合うのはどっち?
刈り上げとツーブロックは髪質や頭の形によって、見え方だけでなくスタイリングのしやすさなども大きく変わってきます。
自分の頭の形や髪質を考えるとどちらがいのかと悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
例えば日本人の男性はハチ周りが張っているが多いです。
ハチが張っている男性の場合、耳周りの内側をツーブロックに刈り上げる高さを間違えてしまうと、上に残った長い毛がカッパのようにピンと張ってしまいます。
「ツーブロックにしてみたけど上の毛が横に広がってしまった。」
こうなってしまう原因は、今度は刈り上げの長さではなく刈り上げの高さに問題がある場合が多いです。
刈り上げの高さについて、頼み方についての記事はこちらにまとめてあります!是非ご覧ください。
ハチが張ってしまいがちな方はツーブロックでボリュームを抑えようと考える方も多いですが、上の方まで刈り上げてしまうと横に張って生えているハチ周りの髪の毛のボリュームが強調されてしまい目立ってしまう可能性があります。
そんな場合は骨格を補正する刈り上げスタイルがお勧めです!
ハチ周り付近までサイドをなるべく短く刈り上げカットし、短くカットしたトップとつなぐことで理想的なひし形のシルエットを作ることができます。
ハチ周りのボリュームを無理に抑えようとするのではなく、トップに高さを出すことで頭の形にメリハリをつけます。
骨格を補正した刈り上げスタイルはこちらの記事でも紹介しておりますので是非参考にしてみてください。
髪質やお悩み別の似合う刈り上げの高さ
ここでは髪質や骨格に合わせたか刈り上げの高さについてお客様の実例をもとにご紹介させていただきます。
髪質やお悩み別の似合う刈り上げの高さ①:剛毛の男性
マッシュスタイルやミディアムスタイルなど、髪を伸ばしていく予定がなければメンテナンスやスタイリングが簡単な「高め」の刈り上げがオススメです。
高めに刈り上げていくので今後伸ばしていきたいのであれば、低めの刈り上げでもいいかと思います。
その場合他高めに刈り上げるとシャープな印象に、低めに刈り上げると柔らかい印象になるので、自分がイメージする印象になるような高さで刈り上げるようにしましょう。
髪質やお悩み別の似合う刈り上げの高さ②:軟毛の男性
「中間~低め」の刈り上げがオススメです。
軟毛の方の場合ハリやコシが少なく、ボリュームの出にくい場合が多いです。
そのため軟毛の方が「高め」に刈り上げると、全体的なバランスが悪くなり理想的なひし形のシルエットがるくりづらくなります。
ボリュームをしっかりと持たせる場合はツーブロックにしたり柔らかくパーマをかけるのもオススメです。
セットをするときは、ドライヤーでふんわりとした形や動きを作り、ボリュームを出すことを心がけましょう。
髪質やお悩み別の似合う刈り上げの高さ③:直毛の男性
基本的にどの高さに刈り上げても似合わせは可能です。
とはいえ低めに刈り上げると、スタイルの持ちはあまりよくありません。
また、直毛の方が高めに刈り上げると、ベースがソフトモヒカンのような形になります。
もしソフトモヒカンのような形になるのがイヤであれば、「中間~低め」にして、サイドの髪をおさえると良いでしょう。
スタイリングを簡単にしたいのであれば、高めの刈り上げやツーブロックにしたりするのもオススメです。
ただし、髪の生えている方向によってツーブロックにすることでハチ周りのボリュームが膨らんで扱いづらくなる可能性があります。
直毛の男性においてカットで形をしっかり作るkとが重要ですので、ぜひ美容師さんに相談してから決めることをオススメします。
髪質やお悩み別の似合う刈り上げの高さ④:くせ毛の男性
くせの強さやお悩みにもよりますが、基本的には低め・中間・高めとどれでも大丈夫です。
膨らむのがイヤな方であれば、ツーブロックや「中間~高め」に刈り上げ、張り付くよう強めのなくせであれば、低めでも大丈夫です。
特に耳周りや後頭部は毛量が多くクセが強く出やすい部分になります。
ツーブロックや襟足の刈り上げなどクセを生かしたスタイルにする場合は刈り上げスタイルは圧倒的にオススメです。
髪質やお悩み別の似合う刈り上げの高さ⑤:ハチ張りにお悩みの男性
ハチ周りの骨が出ているハチ張りの男性は、骨の部分の下あたりまでツーブロックや刈り上げにし、トップに高さを出したスタイルがオススメです。
髪質やお悩み別の似合う刈り上げの高さ⑥:絶壁にお悩みの男性
絶壁にお悩みの男性は低めの刈り上げをオススメします。
低めに刈り上げ後頭部に擬似的なボリュームを作り、上の部分は、刈り上げより少し長めに切ってボリュームを持たせることでバランスのいいひし形シルエットになります。
刈り上げとツーブロックの違いと特徴〜まとめ〜
今回は刈り上げとツーブロックの違いについてお話しさせていただきました。
もしかしたらご自身でイメージしているスタイルはツーブロックではなく刈り上げ、刈り上げでなくツーブロックである可能性があります。
まずは美容師さんに希望の写真や画像を美容師に提示してみましょう。
とはいえ内側と外側をはっきり二つに分けたいか、分けたくないけど見た目の印象でメリハリをつけたいか、これによって目指すべきスタイルは変わってきます。
刈り上げの長さや高さで大きく変わってくるこの2つの違い。
頭の形や髪質、毛量によっても大きく変わってきますのでこれまで刈り上げやツーブロックスタイルが思い通りにいかなかった方は是非ご相談ください。
ご自身のイメージにあったスタイルをご提案させていただきます。
頭の形にお悩みの方、気になるスタイルがあれば是非お問い合わせください。
また、刈り上げやツーブロックスタイルの定期的なメンテナンスにお悩みの男性はこちらの記事も是非ご参考にしてみてください。
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