活性酸素が髪に与える影響とは?【抜け毛や白髪に悩む男性必見】
Last Updated on 2021年6月6日 by himeoryon-67
こんにちは。
青山にてメンズ専門美容師をやっております加藤亮平と申します。
「周りの同い年の友人に比べて白髪の量が多い」
こんな風に同世代の友人や職場の仲間に比べてなぜ自分は白髪が多いんだろうと悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
抜け毛や白髪は遺伝や加齢によって誰にでも起こりうる現象です。
とはいえ同じ年代で全然白髪になっていない人もいれば、自分より白髪が多い人もいます。
この老化のスピードの違いはなんなのか気になりますよね。
そこで今回は、
- 老化のスピードの違い
- 髪に影響を及ぼす活性酸素とは
- 原因と対策
についてお話ししていきたいと思います。
抜け毛や白髪が急激に増えてきた男性は是非参考にしてみてください。
抜け毛や白髪を増やす活性酸素とは?
抜け毛や白髪などの髪の毛の衰えは加齢や遺伝によって誰にでも起こりうるものです。
その老化の原因として考えられているのが「活性酸素」という物質です。
老化の原因となる物質と聞くと体に悪いものというイメージがあるかもしれません。
とはいえ体内にある活性酸素は体の外から入ってきたウイルスや細菌、カビなどの毒を分解し除去してくれます。
生命維持にとって大切な物質であり、病気になりにくい体に形成するために必要不可欠な物質です。
ですが生命活動を営む上で必要な活性酸素ですが過剰な産生は細胞を傷害し、がん、心血管疾患ならびに生活習慣病など様々な疾患をもたらす要因となります。
つまり髪の毛を作る毛母細胞の機能も低下させることによって抜け毛や白髪の原因になってしまうというわけです。
活性酸素が蓄積する原因
老化を促す活性酸素は、普通に生活しているだけでも生成されます。
呼吸によって体内に取り入れられた酸素のうち、約2%が活性酸素になるとも言われていますが、身体に溜まり過ぎてることで悪影響を及ぼします。
その大きな原因として考えられるの以下の5つです。
- ストレス
- 紫外線
- 喫煙
- 過度なアルコール
- 添加物の多い食事
<①ストレス>
ストレスを受けると一時的に血液の流れが悪くなり、元に戻るときに活性酸素が発生します。
これを繰り返すことで酸化が促進されます。
ストレスと髪の関係はこちらの記事も是非参考にしてみてください。
<②紫外線>
紫外線を過剰に浴び続けると皮膚の細胞内に大量の活性酸素が発生し、コラーゲンやエラスチンを破壊・変性します。
これによって年齢とともに現れる肌のシワやたるみの原因となります。
紫外線と髪の関係はこちらの記事も是非参考にしてみてください。
<③喫煙>
タバコを吸うことでニコチンやタールなどの有害物質が体内に送り込まれ、それを攻撃するために大量の活性酸素が発生します。
タバコを吸う人だけでなく吸わない人でもタバコの煙にさらされることによって活性酸素が体内で多量にできてしまうので注意が必要です。
タバコと髪の毛の関係についてはこちらの記事も是非ご覧ください。
<④過度なアルコール>
酒は百薬の長とも言われ、適量であれば血行促進効果もあると言われています。
とはいえ肝臓がアルコールを分解する際には活性酸素が発生します。
飲む量の多い人やアルコールに弱い人ほどとくに注意が必要です。
アルコールと髪の毛の関係についてはこちらの記事も是非ご覧ください。
<⑤添加物の多い食事>
活性酸素は体内に入ってきた有害物質を分解し除去してくれる働きがありまあす。
コンビニのお弁当などの加工食品に含まれる食品添加物は自然なものではないので体が有害物質と認識し活性酸素がどんどん発生します。
これらの原因によって体内に蓄積さるれ活性酸素から身を守るために、私たちの体には「抗酸化力」というものが備わっています。
抗酸化力を発揮するための抗酸化酵素を体内で生成する働きは40歳前後から低下してしまうことで髪に様々な影響を与えます。
活性酸素が髪に与える影響
年齢とともに抗酸化力が低下し体に大きな影響を与える活性酸素ですが、髪の毛の老化に対しても例外ではありません。
<①白髪の増加>
髪の毛は毛母細胞という部分で作られています。
もともと作られた髪の毛というのは実は白髪の状態でそこに色素細胞(メラノサイト)が作り出すメラニン色素が髪の内部に取り込まれることにより黒い髪となって生えてきます。
つまり白髪はこのメラノサイトによって着色がされずに生えてきてしまった髪の毛でありメラノサイトの働きがうまくいっていないと白髪となるわけです。
体内で活性酸素が増えすぎると、正常な細胞や遺伝子をも攻撃してしまうためこの毛母細胞攻撃してしまいます。
そしてメラノサイトの機能を著しく低下させてしまうことで白髪を増加させてしまいます。
<②薄毛の進行促進>
白髪の増加同様、活性酸素は毛母細胞の働きを低下させるため健康な髪の毛を生やし育てる機能を低下させます。
20代前後のうちはこの活性酸素を除去するための抗酸化力が十分に備わっているのですが、30代・40代になるとその力は徐々に衰え始めてきます。
30代に入り抜け毛や薄毛が気になり始めるのはこのためです。
年齢とともに気になる抜け毛対策としては、活性酸素を除去する抗酸化物質を体外から取り入れることが重要です。
活性酸素を抑える方法
活性酸素の発生を最小限に抑えるには生活習慣と食生活の見直しが重要です。
<①生活習慣の見直し>
アルコールの過剰摂取やタバコは体に有害であるのはもちろん、活性酸素を発生さする要因になるため、控えるように意識しましょう。
また、ストレスを溜め込むことで一時的に血流が悪くなりこれが戻ろうとする時に活性酸素が発生します。
ストレスを解消するために日常的に運動をすることでリラックス効果やリフレッシュ効果を得ることができるでしょう。
とはいえ急な運動や激しい運動は呼吸量が増加し活性酸素の発生を促します。
運動をする場合はウォーイングやジョギングなどの軽めのもので抗酸化作用を高めることができるため体の酸化を防ぐことができます。
6月ごろから増え始める紫外線にも注意をしましょう。
頭皮に受ける紫外線量は顔の約2倍とも言われているにも関わらず頭皮の紫外線対策は意外とおろそかになりがちです。
長時間日差しの強い外にいる場合は帽子や日傘で対策することや、日焼け止めスプレーで対策することも効果的です。
また美容院での定期的なヘッドスパも活性酸素除去には効果的なためお勧めします。
<②食生活の見直し>
年齢とともに低下する抗酸化力を補うためには抗酸化成分が多く含まれる食品の摂取も重要です。
- ビタミンE・・・大豆、ナッツ類、植物油など
- ビタミンC・・・キウイ・いちご・トマト・ブロッコリーなど
- ポリフェノール・・・ココア、紅茶、りんご、ブルーベリーなど
- カテキン・・・緑茶、あずき、抹茶
- βカロチン・・・ピーマン、人参、ほうれん草など
- リコピン・・・トマト、スイカ、柿、あんずなど
- フラボノイド・・・玉ねぎ、しそ、緑茶など
- セサミノール・・・ごま
- 合流化合物・・・ニンニク、キャベツなど
抗酸化食生活ポイントは一つの食品を集中的に食べるのではなく、抗酸化成分を含む食品を数多く知っておき、毎日の食事のなかでできるだけ多くの種類をとることです。
まとめ
今回は活性酸素と髪の毛の関係についてお話しさせていただきました。
普段何気なく生活をしていても体内に蓄積されていく活性酸素と年齢とともに低下する抗酸化力のバランスが崩れることで髪の毛の老化速度を加速させます。
これによって白髪や抜け毛、薄毛の進行が進んでしまいます。
需要なのは体内で発生する活性酸素をできるだけ少なくすることです。
普段からできる対策を意識することでいつまでも若々しい髪の毛を維持していきましょう。
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加藤亮平
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