白髪の位置で健康診断!白髪が気になり始めた30代男性必見です
こんにちは。
青山にて美容師をやっております加藤亮平と申します。
年齢を重ねるごとに気になり始める白髪。
もみあげや生え際、鏡で見えるところは尚更気になりますよね。
30代になるとちらほら出てくる白髪はその生えている位置によって体の不調を示している場合があるんです。
そこで今回は、
- 白髪になる原因
- 白髪と体調の関係
- 白髪を防ぐには
『白髪健康診断』
というとちょっと大げさかもしれませんが、年齢を重ねると髪の毛だけでなく体の内側も少し変化をしてくるもの。
この記事を読んでご自身の白髪が生えている場所と現在の体調を照らし合わせてみてください。
髪の毛や頭皮環境のお悩みはこちらで受け付けております!
白髪が生える仕組み
まずは白髪になる仕組みからお話ししていきたいと思います。
髪の毛は根元にある毛母細胞という部分で作られています。
髪の毛の黒は「色素細胞（メラノサイト）」が作り出すメラニン色素が髪の内部に取り込まれることにより、黒い髪となって生えてきます。
つまり、白髪はこのメラノサイトによる着色がされずに生えてきてしまった髪の毛であり、メラノサイトの働きがうまくいかないと白髪となってしまうんです。
白髪になる原因
白髪になる仕組みは上記のような感じなのですが、ではメラノサイトがうまく機能しなくなる理由とはなんなのでしょうか?
＜①加齢によるもの＞
多くの人が、加齢によって白髪が増えてくるのは純粋にメラノサイトの働きが悪くなってしまうからなんです。
メラノサイトの働きが悪くなるとメラニン色素の生成が鈍くなって白髪が多くなっていきます。
髪の毛はヘアサイクルに基づき４〜６年で抜け落ちますが、抜け落ちる際にメラノサイトも同時に失われます。
若い時は、次の髪が生えてくる際にメラノサイトも再生しますが、加齢と共に働きが悪くなり再生せずに白髪となってしまいます。
＜②ストレス＞
ストレスが蓄積することによっても白髪が増えると言われています。
ストレスにより白髪が増える原因としては血管が収縮し、血行不良になってしまうことで髪の成長、白髪の抑制に必要な栄養素が毛母細胞まで届きにくくなります。
しっかり休息を取ることや趣味の時間を作ることで気分転換をしたり、自宅でもできる毎日のシャンプーマッサージや定期的な美容室でのヘッドスパが効果的です。
＜③栄養不足＞
メラノサイトの働きを正常に維持するための3つの栄養素をご紹介します。
これらが不足するとしなる原因になると考えられています。
〜タンパク質〜
髪の毛の主成分90％以上はタンパク質の一種である『ケラチン』と呼ばれるものでできています。
そのケラチンは18種類のアミノ酸から作られており、その中でも特に『Ｌ－リジン』と『チロシン』と呼ばれるものが重要です。
Ｌ－リジンは『オルニチン』と一緒に摂取することで、髪の育成を促す働きがあり、肉類、卵、大豆などに多く含まれています。
チロシンは、メラニン色素の原料となるものの一つで、チーズや大豆に多く含まれています。
〜ビタミン〜
ビタミンの中でも特に重要なのが、『ビタミンＣ』と『パントテン酸』です。
ビタミンＣは、肌や髪の毛を作るために必要なコラーゲンの生成に欠かせません。
健康な髪を作るのに欠かせない存在であるこのビタミンCは柑橘類に多く含まれていますね。
パントテン酸は、身体を作るあらゆる細胞やホルモンの合成を助ける働きがあり、レバーや納豆に含まれています。
〜ミネラル〜
ミネラルの中でも髪の成長に特に重要なのは、『アルギン酸』と『亜鉛』です。
アルギン酸は、海藻のヌメリを作り出している成分で、髪の保護をしたり、頭皮の乾燥を防ぐ役割があり、海藻類に多く含まれています。
亜鉛は、体内で生成することのできない重要な栄養素で髪の成長に必要なタンパク質の吸収を高める働きがあり、牡蠣や飲み物だとココアに多く含まれています。
＜④紫外線＞
頭皮が紫外線により、刺激を受けることで、活性酸素が生成されます。
活性酸素は身体の中に入ったウイルスや細菌、カビなどを除去してくれる作用があるので人間の体にとってはなくてはならないものですが毒性が強いため、多く生成されると体が酸化していきます。
このため体内に蓄積されていくと細胞や遺伝子が正常に働きにくくなり、毛母細胞の働きが悪くなることで白髪の原因となることもあるのです。
＜⑤睡眠不足＞
睡眠中には、『メラトニン』というホルモンが分泌されます。
メラトニンには上記でお話しした体内の活性酸素を除去する働きがあります。
たっぷりと睡眠をとることは、体内の細胞を回復させ働きを正常化し、それにより白髪の生成を抑制することにもつながるのです。
＜⑥遺伝＞
両親のどちらかが白髪が多い場合、遺伝的影響が関係してきます。
これに関しては医学的にまだ証明はされていませんが因果関係は高いとされています。
ただし、重要なこととして、遺伝するのは『白髪になる』という遺伝子ではなく、『白髪が生えやすくなる』という遺伝子です。
つまり、メラニン色素が生成されにくい遺伝子だったり、成長ホルモンの分泌量が少ない遺伝子などが遺伝するということです。
諦めてはいけないのが上記の５つに対して対策をすることで白髪を生えにくくする、白髪が生えるまでの時間をなるべく遅らせることは出来ます。
しっかりと対策をしていきましょう。
白髪の位置とその意味
頭の一部に白髪がまとまって生えている箇所はなありませんか?
頭には色々な部分の神経が集まっています。
白髪になるということはメラニン色素による着色がされていないところ、つまりメラノサイトの機能が弱くなってしまっているといういうことです。
つまり白髪が固まって生えている場所というのは体のその部分によりストレスが掛かってしまっているということです。
一概にそうと言えるわけではありませんが自身の生活やストレス具合、体調の変化に合わせて参考にしてみてください。
・つむじ周り
心臓や肺機能の不調の疑いがあります。
・頭頂部
消化不良などの胃の不調、胃潰瘍などの疑いあり。
・前髪部分
便秘、痔などの肛門の不調や病気の疑いあり。
・顔周り、こめかみ
目の疲れ、眼精疲労
・右サイド
むくみや頻尿と感じる方は要注意。
腎臓機能不調の疑いあり。
・左サイド
お酒をたくさん飲む方は要注意。
腎臓機能不調、また病気の疑いあり。
・耳後ろ
聴覚障害の疑いあり
・耳周り
虫歯や歯槽膿漏の疑いあり。
・後頭部
生殖機能に問題のある疑いあり。
白髪を予防するには
白髪になる要因としては『遺伝』というものが大き関係してます。
ただ上記でもお話ししたように遺伝するのは白髪になるという遺伝子ではく、白髪になりやすいという遺伝子であって、毎日の生活習慣を見直すことで白髪になることを遅らせることはできます。
〜ストレス解消、規則正し生活習慣〜
ストレス解消＆規則正しい生活を送ること。
これらを意識すると、自律神経のバランスが整ってメラノサイトの働きを活発にすることができるんです。
- しっかり睡眠を取る(最低でも６時間)
細胞の生まれ変わりが活発になるゴールデンタイムが22時～2時の間と言われています。
この間に眠ることで成長ホルモンの分泌を促し、細胞が新しく生まれ変わります。
- 軽い運動をする(ジョギングなどの有酸素運動)
毛細血管が活発になり酸素と栄養素、老廃物の運搬が潤滑に行われます。
毛細血管の特徴は、血流がよくなることでその数が増えるので、末端である頭皮にも血液が回るようになり、髪の成長や白髪の予防につながります。
負担にならない程度で始めていきましょう。
〜白髪に効果的な栄養を摂取する〜
健康な黒髪を育むためには『ミネラル』や『ビタミン』が豊富に含まれる食材を積極的に摂取していきましょう。
・野菜・イモ類(ごぼう、ほうれん草、さつまいも など)
・穀物類(玄米、ピーナッツ、そばの実 など)
・乳製品(牛乳、チーズ など)
・魚介・海藻類(牡蠣、ひじき、海苔 など)
〜頭皮マッサージで血行促進を〜
メラノサイトの活動を活発にさせるためには頭皮の血行を促進させることが効果的です。
毎日のシャンプーの際の頭皮マッサージだったり、定期的な美容室でのヘッドスパがオススメです。
ヘッドスパは白髪予防だけでなく保湿効果もあり薄毛や抜け毛予防にもなるため、特に男性にはオススメです。
ヘッドスパに関してはこちらの記事も合わせてご覧ください。
まとめ
白髪になる要因として大きく関わってくる遺伝は、『白髪になる』ではなく『白髪になりやすい』という遺伝子であるということ。
つまり普段の生活習慣を改善することで白髪になるスピードは遅らせることができます。
また、白髪が固まって生えている部分はそこに過度なストレスが加わりメラノサイトの働きが弱まっているということ。
白髪が生えている部分で体のどこに不調が起きているのかを知ることでき、さらなる生活習慣の改善を意識することができます。
最近白髪が気になり始めた方はどこに生えているかチェックしてみてください。
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加藤亮平
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