梅雨時期にくせ毛が膨らむ原因と男性が自宅で出来る対策方法とは?
Last Updated on 2021年5月17日 by himeoryon-67
こんにちは。
青山にてメンズ専門美容師をやっております加藤亮平と申します。
「毎年梅雨になるとくせ毛がうねって面倒だ。」
こんな風に梅雨時期になると髪が広がってしまいどうしようもないと悩んでいるくせ毛の男性も多いのではないでしょうか。
髪の毛がうまくスタイリングできないと外出するのも少し億劫になってしまいますよね。
男性の場合、美容院で縮毛矯正をかけるにもペタンコになってしまうからと少し抵抗がある方も多いようで、梅雨時期に広がるボリュームを抑えるようにするために自宅でできるケア方法は何かないのですかとの相談を多くいただきます。
そこで今回は、
- 梅雨時期にクセが広がる原因
- 男性でも自宅でできるケア方法
- くせ毛を抑えるシャンプー
についてお話しいていきたいと思います。
梅雨を前にくせ毛に悩む男性は是非参考にしてみてください。
梅雨時期にくせ毛が広がる原因とは?
結論から言うと梅雨時期にくせ毛が広がる原因は、くせ毛が湿気にとても弱いと性質を持っているからなんです。
そもそもくせ毛になってしまう原因には遺伝や毛穴の形など生まれつきによるものやストレスや生活習慣などによるもの様々あります。
くせ毛の方は梅雨時期はもちろん、汗を沢山かいた日なんかも広がってしまうのではないでしょうか。
汗や雨によって広がるのは髪の毛が湿気を吸い込んでしまうから、つまり髪の毛内部の水分量に大きな違いがあることが原因になっています。
もともと日本人の約7割はくせ毛と言われていますが、くせ毛は1本の髪でも水分が溜まりやすい部分と乾燥しやすい部分があり保たれる水分量が一定ではありません。
ここで髪の毛の断面を見ていきましょう。
髪を輪切りにすると外側から順に、
- キューティクル
- コルテックス
- メデュラ
という3つの部分から構成されています。
<①キューティクル>
髪表面を覆い熱や摩擦から髪全体を働きをしているのがキューティクルです。
紫外線やドライヤーの熱、カラーやパーマなど様々なダメージによりキューティクルが剥がれてしまうことで髪の内部のコルテックスがむき出しの状態になりダメージにつながります。
<②コルテックス>
雨の日や梅雨の時期など、湿気が多い時にくせ毛の方が広がってしまうのはこの髪の85%を占めるコルテックスに原因があるのです。
コルテックスは「ケラチン」というタンパク質からできていて、髪の毛の潤いや弾力を出すような働きがあります。
このコルテックスには水を吸いやすいオルソコルテックスと、水を吸いにくいパラコルテックスという2つの種類があります。
- オルソコルテックス:水を吸いやすい=膨張しやすい
- パラコルテックス :水を吸いにくい=膨張しにくい
そもそもこの2種類のコルテックスが規則的に均一に並んでいると直毛なるのですが、不規則で配列に偏りがある場合にくせ毛になってしまいます。
水を吸いやすく膨張しやすいオルソコルテックスと、吸いにくく膨張しづらいパラコルテックスが均一に並んでいる髪は、湿度が多い時でも新円に近いまま膨らむので、くせは出にくいです。
一方でくせ毛の場合コルテックスの配置に偏りがあるため膨らみ方もバラつきがあります。
よく膨らむ部分と、膨らみにくい部分の「膨張率の差」がうねりや広がりを作ります。
雨の日や梅雨の時期、更に汗をたくさんかいた日は湿気による膨張率の差が顕著に出てしまうため、クセによる広がりを感じやすくなってしまいます。
くせ毛男性が自宅でできる梅雨対策
つまり髪の毛の広がりを抑えるには髪の毛内部の水分量を定量に保つことで解消することができます。
とはいえ髪の内部に湿気が入り込んだからといって出先で髪をブローしたりストレートアイロンで伸ばすと言うのも面倒です。
ここでは髪内部の水分量を補うために自宅でできる対策についてご紹介していきたいと思います。
<①正しいシャンプーを選ぶ>
シャンプーで髪の毛がまっすぐになりクセやうねりを100%抑えることはできませんがその程度を軽減させることは可能です。
一般的にドラッグストアなどで販売されているメンズシャンプーにはすっきりとした使用感や爽快感を得られるものが多いのが特徴です。
これは洗浄力強さが大きく関係しています。
洗浄成分が強い方が汚れがしっかり落ちていいのではと思う方もいるかもしれませんが問題は髪の毛の潤いまで奪いすぎてしまい乾燥状態を引き起こしてしまうと言うことです。
適度な洗浄成分と更に潤いをプラスする有効成分が含まれているものを選ぶことで髪内部の水分量を一定に保つ効果が期待できます。
<②インバストリートメントを使う>
インバストリートメントとはすなわち「洗い流すトリートメント」のことを指します。
男性の場合、カラーやパーマをしていなければ特に必要ないのではと使用していない方もいるかもしれません。
とはいえトリートメントには髪の内部に栄養や水分を閉じ込める働きがあります。
カラーやパーマによるダメージはない方でもクセによる乾燥や広がりがきになる男性であれば効果的なホームケアです。
こちらの記事にも詳しくまとめてありますので是非参考にしてみてくだいさい。
<③アウトバストリートメントを使う>
アウトバストリートメントと聞くと馴染みのない男性も多いかもしれませんが、これは洗い流さないタイプのトリートメントのことを指します。
よくヘアオイルと言われたりしますが男性の場合使っているという方は少ないように思います。
とはいえこのヘアオイルは効果的で、特徴としては紫外線やドライヤーの熱による乾燥を防ぐ効果や、カラーやパーマによるダメージの補修やくせ毛の方特有の乾燥を防ぐための保湿効果があります。
濡れた状態で適量を髪に塗布してからドライヤーで乾かすことでしっとりとした収まりの良い質感にすることができます。
ヘアオイルについてはこちらの記事にも詳しくまとめてありますので是非参考にしてみてください。
くせ毛男性が使うべきシャンプーの見分け方
シャンプーには美容院で購入できるものからドラグストアで購入できるものまで全て合わせてるとかなりの数があります。
その中でメンズシャンプーと言われるものだけでも沢山の種類があるためどれを選べば良いのかわからないという方も多いかと思います。
特にメンズシャンプーには頭皮や髪の毛が乾燥しがちなものが多いため、くせ毛の男性は使用を控えた方がいい場合もあります。
ここでは特に梅雨時期にくせ毛の男性にオススメしたいシャンプーの選び方についてお話してきたいと思います。
<①洗浄成分で選ぶ>
シャンプーのほとんどを占めるのがこの洗浄成分である「界面活性剤」です。
界面活性剤はお湯だけでは落としきれない皮脂汚れや髪の毛についた汚れを落とすためには必要不可欠な成分です。
とはいえメンズシャンプーはこの洗浄成分が強すぎるものが多く、頭皮や髪の毛に必要な潤いまで奪ってしまうことで地肌だけでなく髪の潤いまで奪いがちになってしまいます。
シャンプーに含まれる界面活性剤は大きく以下のものがあります。
- アミノ酸系
- ベタイン系
- 高級アルコール系
- 石けん系
一般的なメンズシャンプーには洗浄力の強い高級アルコール系のものが多いためくせ毛で乾燥しがちな方や広がりが気になる方は使用を控えましょう。
おすすめなのは程よい洗浄力で潤いを保つことができるアミノ酸系シャンプーです。
より保湿効果の高いものであればベタイン系のシャンプーでも問題ありません。
とはいえアミノ酸系シャンプーよりは洗浄力が低いため頭皮の汚れが落としきれず頭皮環境を悪化させてしまう恐れがあります。
くせ毛による広がり抑えたいとはいえ洗浄成分が低すぎると抜け毛や薄毛の原因にもなりかねないため、頭皮環境に合わせたシャンプー選びをしていきましょう。
界面活性剤についてはこちらの記事も是非ご覧ください。
<②保湿成分で選ぶ>
多くの男性はジメジメとした梅雨時期になるとメントールが配合されているようなスーッとした爽快感が得られるシャンプーを使いがちです。
とはいえ梅雨時期こそ潤い成分を配合したダメージケア用シャンプーや保湿成分が多く配合されたシャンプーを選ぶようにすることも重要です。
- 一般的な保湿成分「グリセリン」「ホホバオイル」「アルガンオイル」
- 植物由来の保湿成分「サトウキビエキス」や「グリチルリチン酸2K」
- 湿気による広がりを抑える「ヒマワリ芽発酵エキス」や「ミツロウ」
- 自然由来の保湿成分「ココナッツオイル」
洗浄成分に加え保湿に特化した有効成分を含むシャンプーを選ぶことで広がりを抑えるためには効果的です。
まとめ
今回はくせ毛に悩む男性が梅雨時期に自宅でできる対策についてお話しさせていただきました。
対策方法は以下の3つです。
- くせ毛にあったシャンプーを選ぶ
- 洗い流すトリートメントを使う
- 洗い流さないトリートメントを使う
もちろんくせ毛を真っ直ぐにすることができる、というわけではなくあくまで梅雨の時期に湿気で髪の毛が広がらないようにするための対策にはなります。
とはいえ毎日継続することで広がりを抑え扱いやすい髪質を手に入れることはできます。
是非試してみてください。
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加藤亮平
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