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2021-12-21

髪の毛の静電気を防止するにはどうしたらいいの?原因と対策を解説

Last Updated on 2021年12月21日 by himeoryon-67

こんにちは。

青山・表参道エリアにてメンズ専門美容師をやっております加藤亮平と申します。

腕を組む男性

「冬になると髪の毛の静電気が気になる」

静電気によって髪の毛が広がってしまったり、セットしてもペタンコに潰れてしまうなどスタイリングに手間がかかってしまうという男性も多いのではないでしょうか?

乾燥による肌の保湿と同じ様に、その下人を知ることで何かしらの対策をすることがでいればいいですよね。

そこで今回は、

  • 静電気が髪の毛に与える影響
  • 静電気が発生してしまう原因
  • 静電気を防ぐ方法

についてお話ししていきたいと思います。

冬の静電気にお悩みの男性は是非参考にしてみてください。

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髪の毛に発生する静電気とは?

腕を組む男性

そもそも冬になり乾燥してくると気になる「静電気」とは何なのでしょうか?

まず私たち人間も含め、身の回りにあるあらゆるものは、全てプラスとマイナス 2種類の電気を持ち合わせており、通常であればその2種類の電気は同じ数だけ存在することでバランスを保っています。

これを「電気的に中性」な状態であるといい、プラスでもマイナスでもない状態ということが言えます。

電気的に中性であれば電気を帯びていないため、触ってもパチッとすることはありません。

ですが、冬になると何かモノを触った瞬間にパチッとすることがありますよね?

この良いバランス状態というは常に保たれているわけではなく、ある現象をきっかけに簡単に崩れてしまいます。

そのある現象とは、「衝突」です。

異なる2つのモノが衝突すると、同じ数だけ存在しバランスを保っていたマイナスの電気が片方からもう片方へ移動します。

この2つの異なるモノの間にはマイナスの電気を「奪う側」と「奪われる側」という関係があり、この関係性はマイナスの電気を引っ張る力が異なるために生じます。

2つのモノがぶつかるとマイナスの電気を引っ張る力が強い方へ、もう一方のマイナスの電気が移動し、マイナスの電気を奪われた側は、プラスの電気が多くなり、マイナスの電気を奪った側は、マイナスの電気が多くなります。

本来であればバランスが良い状態だったものがぶつかることでバランスを崩してしまった状態、これを「静電気」と言います。

また、静電気は髪の毛の表面にあるタンパク質の層である「キューティクル」を傷つける可能性があります。

キューティクルは髪の毛の内部にある水分やタンパク質の流出を防ぐ働きをしているのですが、静電気によってキューティクルが傷ついてしまうと髪の毛内部の栄養が流出し髪がダメージを受けやすくなってしまい、薄毛や抜け毛を引き起こすリスクが高くなります。

さらに髪の毛が抜けることによって頭皮が炎症を起こしやすくなり髪の毛自体が弱くなってしまいます。

その結果、髪の成長が妨げられ、再び抜けやすい髪が生えてくるという悪循環を引き起こします。

男性にとって抜け毛や薄毛というのは年齢とともに気になるものの一つかと思います。

静電気はスタイリングのしづらさだけでなく、原因や防ぐ対策を知ることで抜け毛や薄毛対策にもつながります。

髪の毛に静電気が発生してしまう原因

虫眼鏡を覗く男性

ではなぜ髪の毛に静電気が発生してしまうのか、その原因をいくつかみていきましょう。

<①水分・保湿不足による空気の乾燥>

静電気が起きやすい環境は、「湿度40%未満」と言われています。

冬は湿度が低く、室内は暖房などで乾燥しているため、帯電した電気が放電されにくく、髪にも静電気がたまりやすい状態になっています。

それとは反対に夏場に静電気をほぼ感じないのは、湿度の高さに加え暑さにより身体が汗をかいているため、自然と静電気を帯びにくい環境になっているからと言えます。

<②過度なブラッシング>

男性でショートスタイルの方であればあまりないとは思いますが、髪の長い方でヘアケアに熱心な方だとシャンプー前のブラッシングをしているという方もいるかもしれません。

髪の表面は、外部ダメージから守るために天然の油分のようなもので覆われており、手触りの良さや 髪の毛どうしのもつれを防ぐ働きをしています。

過度なブラッシングはこの天然の油分を摩擦により取ってしまう恐れがあるため静電気を引き起こす要因になる場合があります。

<③服の素材によるもの>

化学繊維など、帯電しやすい素材の服や小物を身に着けることで静電気は発生します。

さらに他の素材もいろいろ重ね着することによって帯電しやすくなり静電気が発生する原因になります。

経験がある方も多いかと思いますが、特にシワになりにくいポリエステル素材の服に、ウールのニットなどの素材を組み合わせると静電気を引き起こしやすくなります。

ポリエステルはマイナス電気を帯びやすく、ウールやナイロンはプラスの電気を帯びやすいため、プラスとマイナスで異なる素材同士が重なり静電気が起きやすくなるのはこのためです。

髪の毛の静電気を防ぐ方法

電球を持つ男性

冬は乾燥しているからしょうがないと諦めてしまいがちですが、ちょっとした日々の対策で防ぐことが出来ます。

<①しっかりと保湿をする>

まずはしっかりと髪の毛を保湿しましょう。

男性の中には毎日のシャンプーの後にトリートメントやコンディショナーを使わないという方も多いかと思います。

「カラーやパーマなど髪の毛のダメージが気にならないから特につける必要はないのでは?」と思われがちですが、乾燥から髪を守る上での保湿対策としては非常に効果的です。

刈り上げやショートスタイルの方であればさほど必要ありませんがある程度の長さがある方は頭皮につかないよう中間から毛先にかけてつけるようにしていきます。

またトリートメントやコンディショナーにはうねりや広がりを緩和する働きもあります。

くせ毛でお悩みの方やまとまりが悪く悩んでいる方もシャンプーの後のトリートメントで扱いやすい状態にすることが出来ます。

トリートメントやコンディショナーに関してはこちらの記事も是非参考にしてみてください。

<②室内では加湿器を>

冬場は室内にいるとエアコンを使用することが多くなり空気も乾燥しがちです。

暖かい空気は上昇してしまう為、エアコンを利用していると足下が寒く感じつい温度を上げてしまいますが、温度を5度上げると湿度は10%も下がり乾燥状態になります。

エアコンを使用する際は、同時に加湿器などを利用し乾燥状態にならないようにしましょう。

加湿器がないという場合は、水を入れたコップや濡れタオルを干しておくだけでも部湿度をある程度調節することが可能です。

<③化学繊維の衣類は避ける>

ポリエステルやアクリルなど、化学繊維が使われた衣類は静電気が起きやすくなります。

その反対にコットン、シルク、麻などの天然素材が使われた衣類であれば、静電気を防ぎやすいのでおすすめです。

冬場は重ね着をすることが多くなりますが、マイナスに帯電しやすいポリエステルとプラスに帯電しやすいウールやナイロンの組み合わせに注意するだけでも静電気は防ぐことが出来ます。

とはいえ冬場のアウター類はシルク等の素材を選ぶのが難しいため、静電気防止スプレーを使うなどして対策することで対策していきましょう。

<④シャンプーは保湿効果の高いものを>

静電気を防ぐためには保湿効果の高いシャンプーを使いましょう。

髪の毛の乾燥は毎日のシャンプーの洗浄成分が大きく影響しています。

普段ヘアワックスなどを使ってスタイリングする男性の場合、スタイリング剤の油分がしっかりと髪についてしまいます。

特に男性用のスタイリング剤には女性用のものに比べ油分が多く含まれていることから洗浄成分が強いシャンプーを選びがちです。

とはいえ洗浄力が強すぎると髪に必要な油分まで洗い流してしまうため余計に神は乾燥しやすくなってしまいます。

そのため髪の乾燥を防ぐ、すなわち静電気を防止するのであれば洗浄力の強い「高級アルコール系」のシャンプーではなく、適度な洗浄力と保湿効果のある「アミノ酸系」「ベタイン系」のものを選ぶようにしましょう。

シャンプーの洗浄成分についてはこちらの記事も是非読んでみてください。

また、男性にとってシャンプー選びは頭皮環境を健やかに保つ上でも非常に効果的です。

洗浄成分が強いシャンプーは髪の毛だけでなく頭皮に必要な潤いまで洗い流してしまいます。

頭皮が乾燥することでフケやかゆみ、抜け毛など頭皮トラブルを引き起こす原因にもなるため、空気が乾燥しがちな冬こそ正しいシャンプー選びを心がけましょう。

頭皮の乾燥とシャンプーの関係についはこちらも是非参考にしてみてください。

<⑤ドライヤーの当て方に注意する>

髪を乾かす際はドライヤーだけで乾かそうとするとオーバードライ(乾かしすぎ)の状態になってしまうため、ある程度タオルで水分をしっかりととってから乾かすようにしましょう。

ドライヤーを使用する際は15cm以上離して一箇所に当て続けないことや使用時間を短く、全体的をまんべんなく乾かすことで、髪へのダメージや乾燥を最小限にできます。

また洗い流さないトリートメントには保湿効果があるだけでなくドライヤーの熱から髪を守る働きもあります。

カラーやパーマによるダメージが気になる方だけでなく、乾燥や広がりが気になる方にもおすすめです。

まとめ

今回は冬場に気になる静電気の原因と防止する対策についてお話しさせていただきました。

静電気によって髪がひろがきになる男性やぺたんと潰れてしまう男性は乾燥しているからと諦めるのではなく、日々のちょっとしたルーティーンの改善やシャンプー・衣類の選び方で改善することが出来ます。

是非試してみてください。

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加藤亮平

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