くせ毛で髪型に悩む男性必見!似合う髪型をメンズ専門美容師が解説
Last Updated on 2024年1月5日 by himeoryon-67
こんにちは。
表参道にてメンズ専門美容師をやっております加藤亮平と申します。
「髪の毛がくせ毛で扱いづらく、どんな髪型がいいのかわからない。」
こんな風にヘアセットがうまくいず、何かいい髪型はないかとお悩みの男性も多いのではないでしょうか?
わたくし自身くせ毛のため、どんな髪型が扱いやすいのかや自分には似合うのかなど様々な髪型を試してきました。
特に大人の男性の場合、毎朝のヘアセットにもそれほど時間をかけることができないという方も多いでしょうし、手早くパパっと決まるヘアスタイルであれば楽ですよね。
そこで今回は、
- くせ毛になってしまう原因
- くせ毛の最適なヘアケア・セット方法
- くせ毛に最適な髪型
についてお話しさせていただきます。
くせ毛でお悩みの男性はこの記事を読んでいただくことで、くせ毛の原因や扱い方、そしてや注意点まで網羅できるようになっています。
そしてきっとご自身のくせを活かした最適な髪型を見つけることができるはずです。
目次
くせ毛になってしまう原因とは?
くせ毛とひとことに言っても、うねりや広がり方は人によって異なります。
結論から言うとくせ毛になる原因というのは大きく二つあります。
まず一つ目は遺伝によるもの、二つ目は髪の毛内部のタンパク質の結合です。
ご両親のどちらか、もしくは両方がくせ毛のため自身もくせ毛であるという方もいらっしゃいますし、そうじゃないのにくせ毛であるという方もいらっしゃるかと思います。
「自分はなぜくせ毛なのか・・・」
まずはくせ毛の原因を知るところから始めていきましょう。
くせ毛になる原因①:遺伝によるもの
直毛が劣性遺伝の性質なのに対し、くせ毛は優性遺伝の性質であることでくせ毛は遺伝子的に子孫に受け継がれやすい遺伝子になっていることが大きな理由になります。
さらに、どういった要因が遺伝により髪の毛にくせを作るのか以下の3つの点について深掘りをしていきます。
- 毛穴が曲がっている
- 毛髪内部のシスチン結合の歪み
- 髪の水分やタンパク質の偏り
⑴毛穴が曲がっている
髪の毛は、頭皮にある毛穴から生えてくるため当然毛穴の形がゆがんでいると、髪の毛が曲がってくせ毛になります。
遺伝によって毛穴が曲がっていると髪の断面が楕円形になりやすくなってしまい、うねりのある髪が生え伸びることでくせ毛となります。
遺伝により、生まれつき毛穴が曲がっている人もいます。
とはいえ加齢により頭皮のたるみが原因で曲がることもあるため、定期的にヘッドスパ等で頭皮を刺激し持ち上げることで頭皮のたるみを防ぐ効果も期待することができます。
⑵毛髪内部のシスチン結合の歪み
髪の毛の内部には、シスチンというアミノ酸が含まれています。
シスチンは2つの分子がS-S結合でつながることで髪の毛の形を保っているのですが、このの結合がゆがんでいると、くせとして現れます。
シスチンの結合のゆがみは遺伝的な要因が大きく、とくに髪を濡らしてもくせ毛の状態が変わらない場合は、シスチン結合がゆがんでいる可能性があります。
⑶髪の水分やタンパク質の偏り
くせ毛は、髪の毛の中にあるタンパク質の結合が崩れている状態です。
髪のタンパク質の結合が壊れ分布が偏っていると、水分の分布も偏ってしまいウェーブがかったようなうねりや広がりの原因にもなります。
髪の内部には、水を吸いにくい硬い繊維のタンパク質「パラコルテックス」で構成される疎水性部分と、水を吸いやすく柔らかい繊維のタンパク質「オルトコルテックス」で構成される親水性部分があります。両者の分布が偏っていると、くせ毛になりやすくなるのです。
こちらも遺伝的な要因があり、湿度の高い日にクセが強くなる人に多いのが特徴です。
くせ毛になる原因②:生活環境・加齢・ダメージなど
後天的な原因として、生活環境や加齢によっても髪にダメージは蓄積しくせ毛になってしまう場合があります。
例えば美容院でのカラーやパーマ、紫外線などでもダメージは蓄積してしまいます。
また、毎日のシャンプーにおいても間違ったシャンプー方法やシャンプー選びをすることで清潔にしているつもりが知らず知らずのうちにダメージへとつながっている場合があります。
くせ毛の男性は髪の毛が痛みやすい?
くせ毛の男性の中にはパサつきや痛みがきになるという方もいるかもしれませんが、くせ毛は直毛に比べ髪の毛が痛みやすいとされています。
そもそも髪の毛の表面はうろこ状の「キューティクル」と呼ばれるもので覆われています。
キューティクルは髪の中の潤いを閉じ込める働きがあるのですがカーブしているくせ毛の場合、カーブした部分のキューティクルが剥がれやすい状態になっています。
剥がれやすい状態、つまり髪の表面がデリケート状態になっていることで薬剤によるダメージや紫外線によるダメージを受けやすくなってしまい結果的に髪の毛が痛みやすくなってしまうのです。
さらに、くせ毛は直毛に比べて髪の毛どうしの空間が広くなることや、そもそもの髪の毛内部の水分量にばらつきがあることで乾燥しやすいという弱点があります。
上記のような点からくせ毛というのは傷みやすいということが言えます。
男性のくせ毛には種類がある
乾いた状態だと割と比較的くせが落ち着く方や、濡れている状態・乾いている状態関係なくくせが出てしまう方。
また、大きなくせではないけれど全体的にボリュームや広がりがきになるくせなど、ひとことに「くせ毛」といってもその種類には4つのタイプがあります。
ここではくせ毛の種類を解説していきますのでご自身のくせがどのくせに当てはまるかチェックしてみてください。
男性のくせ毛の種類①:波状毛
日本人で最も多いのがこの波状毛です。
髪の毛が波打つようにうねっているくせで断面は楕円形をしています。
前髪などの生え際が特にうねりやすいため、前髪を下ろすヘアスタイルやセンターパートやサイドパートのように長めのスタイルでスタイリングがしにくいと感じている方はこの波状毛の可能性があります。
特に長めのスタイルにしている場合、湿気などで広がりやすくボリュームが出やすいのが特徴です。
男性のくせ毛の種類②:捻転毛
コイル状に不規則に捻れてしまうのが捻転毛です。
指で触るとチリチリとしたデコボコ感があるのが特徴でザラつきを感じるものもあります。
また、捻れている部分で光が乱反射するためパサついて見えがちであることや髪の毛が細くなっている部分が多いため広がりやすいという特徴があります。
男性のくせ毛の種類③:縮毛
髪の毛が細かく縮れている状態のくせ毛で、比較的深刻な状態なのが縮毛です。
細か縮れていることで触るとザラザラとした感触があり、ごわつきやボリュームによってアフロのように見えてしまう特徴があります。
また、水を弾きやすくパサパサとした質感によってツヤがないといった見た目の印象を与えてしまいがちです。
男性のくせ毛の種類④:連珠毛
連珠毛は、髪の毛の太さが均一ではなく、数珠のように太い部分と細い部分が交互に現れるいる凸凹としたタイプのくせ毛です。
日本人にはあまりないタイプのくせですが、連珠毛は髪の毛の太い部分と細い部分が交互に現れているため、細い部分が弱くなり、切れやすいのが特徴です。
男性の中でもセミロングかロングヘアにしたい方だと切れやすい特徴のため髪を長く伸ばすのが難しい場合があります。
くせ毛に男性に最適な6つのヘアケア方法
くせによるうねりや広がり、パサつきや乾燥など日々の扱いやヘアセットに苦戦している男性も多いかと思います。
とはいえくせ毛は毎日のヘアケアで扱いやすくすることも可能です。
ここでは今日からできるくせ毛のヘアケアについて解説していきます。
くせ毛のヘアケア方法①:シャンプー・トリートメントを変えてみる
くせ毛の髪というのは水分量のバランスにバラつきがあり乾燥しがちな場合が多いです。
そのためボリュームを抑えるシャンプーや保湿力の高いトリートメントを選ぶようにしましょう。
シャンプーには洗浄成分である界面活性剤含まれています。
洗浄力の強すぎるシャンプー剤を使用してしまうと頭皮や髪の毛に必要な潤いまで洗い流してしまい乾燥状態を引き起こしてしまいます。
そのためシャンプーは適度な洗浄力であるアミノ酸系のものが効果的です。
トリートメントに関しても男性の場合使っていない等方もいらっしゃるかと思いますが、ある程度の長さがあるくせ毛の男性はトリートメントをつけることでしっとりとまとまりのある質感に仕上げることができます。
くせ毛のヘアケア方法②:アウトバストリートメントをうまく利用する
アウトバストリートメントはいわゆる洗い流さないトリートメントのことです。
くせ毛の方は髪の毛内部の水分量が少なく、パサつきやすいという特徴がります。
そのためドライヤーで髪を乾かす際は濡れている状態でヘアオイルやヘアミルクなどのアウトバストリートメントをつけるようにしましょう。
アウトバストリートメントをつけて乾かすことでパサつきを抑え、ドライヤーの熱による乾燥からも髪を守ってくれる効果があります。
特にヘアミルクであれば水分と油分がバランスよく配合されいているため、乾かした後のまとまりやしっとり感をより感じることができます。
くせ毛のヘアケア方法③:シャンプーの後はしっかりと乾かす
シャンプー後はそのままにせずしっかりとドライヤーで乾かすようにしましょう。
乾燥による広がりを気にすることでドライヤーを使わないという方もいるかもしれませんがこれは逆効果です。
シャンプー後(髪の毛が濡れている状態)というのはキューティクルが開いた状態になっているため、自然乾燥させてしまうと髪の毛内部の水分が必要以上に抜けてしまい、さらに乾燥状態になってしまうのです。
そのためしっかりとドライヤーの熱でキューティクルに蓋をし、余分な水分だけしっかりと取り除きましょう。
その際にアウトバストリートメントであるヘアミルクをつけることでドライヤーの熱から髪を守り、髪の毛に水分と油分をバランスよく入れていきます。
髪の保護と補修・保湿のためにはドライヤーを使って髪の毛を乾かす事は必須です。
くせ毛のヘアケア方法④:生活習慣を見直す
規則正しい生活や、バランスのとれた食事を心がけましょう。
髪をつくるタンパク質や、血流をよくするビタミンEの摂取が効果的です。ビタミンやミネラルは野菜から摂れるので、野菜を食べていない人は積極的に摂取するべきです。
また海藻類に含まれる亜鉛やアミノ酸も、髪の栄養に効果があります。
脂質、カフェイン、アルコールの過剰摂取は髪にも悪影響があるため、摂取量を調整しましょう。
くせ毛のヘアケア方法⑤:縮毛矯正をかける
うねりや広がりなどのくせを抑えるのに一番効果的なのは縮毛矯正をかけることです。
一度縮毛矯正をかけた部分部分というのは、基本的に半永久的にまっすぐの状態を維持することができます。
またボリュームにおいても縮毛矯正をかけることでボリュームダウン効果を得ることができるため、くせによるボリュームが気になる方にも効果的です。
くせ毛のヘアケア方法⑥:くせを活かした髪型にする
くせを抑えるにはボリュームや広がりを抑えるには前述したように縮毛強制が最適です。
とはいえ定期的に縮毛矯正をかけるのが面倒な方や髪の毛へのダメージが気になる方はくせを活かした髪型にすることをオススメします。
くせは抑えようとすると「広がっていないか」「膨らんでいないか」と心配になるものです。
またくせ毛というのは乾燥しがちであるため湿度が高くなると、朝しっかりとヘアセットをしても膨らんでしまうことがあります。
日中の状態を気にせず、かつ朝整えた髪型を終日キープさせたい方はくせを活かした髪型にするものオススメです。
くせ毛の男性にオススメの髪型【お客様実例】
くせを抑えるためには縮毛矯正がオススメです。
とはいえ前述したように髪へのダメージや縮毛矯正をかける時間や費用、その頻度においてなるべく縮毛矯正をかけずになんとかしたいとう方もいらっしゃるかと思います。
ここではお客様の実例をもとにそんな男性にオススメするくせ毛を活かした髪型とそのポイントをご紹介していきます。
くせ毛を活かした男性の髪型①:大人のくせ毛スタイル
Before
【髪質データ】
- 濡れるとくせが出る
- 手櫛で乾かすとおさまる
- 剛毛
- 多毛
水に濡れると大きくうねるくせが出てくるお客様。
ドライヤーを使って手ぐしで乾かすとくせは落ち着くもののボリュームが気になります。
また、耳周りと襟足部分はまっすぐな毛が横に横に向かって生えている為、ヘアセットをしてもメリハリのあるひし形シルエットにすることができません。
After
手ぐしで乾かすとおさまるくせを活かして自然に後ろに流れる大人のくせ毛スタイルにカットさせていただきました。
直毛の方の場合、こいうった自然な毛流れを出すためには緩めのパーマをかける必要がありますが、ゆるいくせがあることでくせを活かした髪型にすることができます。
また、耳周りをツーブロックに、襟足部分を刈り上げることでメリハリのあるひし形シルエットに仕上げました。
くせ毛を活かした男性の髪型②:くせを活かしたナチュラルパーマ風スタイル
Before
【髪質データ】
- 全体的に強めのくせ
- 剛毛
- 多毛
全体的に強いくせとボリュームが気になるお客様。
くせによるボリュームと大きなカールによるボリュームで全体的に膨らんでしまい思うようにヘアセットができない状態です。
After
ハチ下から襟足のぼんのくぼ下にかけてすっきりと刈り上げ、トップは自然な動きが出しやすい長さを残してカットさせていただきました。
サイドや後頭部などのまとめづらい部分はすっきりと刈り上げることでヘアサットの時短になります。
また高さが出るように残したトップにくせの動きを活かすことで、パーマをかけたような質感にすることができます。
どんな男性にもに合わすことができるくせを活かしたナチュラルパーマ風スタイルです。
くせ毛を活かした男性の髪型③:くせ毛を活かした刈り上げツーブロック
Before
【髪質データ】
- 細かくうねるくせ
- 乾燥毛
- 多毛
細かくチリチリとしたくせと乾燥にお悩みのお客様。
くせと乾燥によって全体的に膨らんでしまっています。
ヘアセットをする際もスタイリング剤が髪の毛にうまく馴染まずうまくまとめるkとができません。
After
襟足と耳周りをすっきりと刈り上げ、トップは後ろに流れる長さを残しました。
まとめづらい前髪は長めに残し下ろすのではなくかきあげるように後ろに流すこと全体に統一感を持たせます。
スタイリングの際はまず濡れた状態でヘアミルクを満遍なく髪全体につけスタイリング剤をつける前のベースを作ります。
ヘアミルクには水分と油分がバランスよく配合されているためパサつきを抑える上で効果的です。
そして更にその上からグリースやジェルをつけることで濡れた状態にツヤ感を終日キープすることができます。
くせ毛の男性がヘアセットする際に気をつけるべきこと
くせ毛の男性はくせ毛を活かした髪型にすることでもう髪型に悩む必要はありません。
くせを活かした髪型にし、更に正しいヘアセットをすることでくせ毛が持つ弱点をカバーし再現性且つ持続性を持たせることができます。
その上で気をつけるべきポイントは以下の4つです。
くせ毛ヘアが気をつけるポイント①:くせを抑えようとしない
くせ毛の男性の場合、無意識にくせを抑えようとしてしまいがちです。
くせというのは根元から生えている方向と毛先の流れる向きが違うため、抑えようとすることで余計に毛先がはねたり広がったりしてしまいます。
くせ毛を正しくセットする場合は無理に抑えようとはせず、逆に根元から持ち上げるようにくせを出すようにすることで自然なボリューム感と動きを活かした髪型にすることができます。
くせ毛ヘアが気をつけるポイント②:水分をしっかりと補う
くせ毛の特徴は乾燥毛であるということです。
ヘアセットの際、そのままスタイリング剤をつけてしまうとパサつきやまとまりの悪さをカバーできないほか、湿度に弱いため終日キープさせることが困難になります。
そのためヘアセットをする場合は下準備として髪の毛を一度水で濡らし水分を含ませることでくせを出した状態、つまり活かした状態を作ります。
特にくせ毛というのは濡れている状態でくせのカール感が出やすくなるため、水分を補い濡れた状態のカールをキープさせることがポイントになります。
くせ毛ヘアが気をつけるポイント③:ヘアクリームを使う
髪の毛を濡らし、くせをしっかりと出した状態をキープさせたいところですがそのまま自然乾燥させてしまうとどんどん乾燥しまとまらずボリュームだけ出てしまいます。
そのため髪の毛を濡らしたらヘアミルクを髪の毛全体に満遍なく塗布し水分を閉じ込めます。
ヘアミルクには水分と油分がバランスよく配合されているためパサつくことなく潤った状態をキープさせることができます。
くせ毛ヘアが気をつけるポイント④:ツヤ感のあるスタイリング剤を選ぶ
水で濡らしヘアミルクを塗布したらそのまま自然乾燥させましょう。
更にキープさせたい場合はワックスやジェル、グリースなどで固定します。
髪型やスタイル、また好みの質感によって特にこれが正解というものはありませんがツヤ感があるものを選ぶのがポイントです。
まとめ
今回はくせ毛の男性が髪型を選ぶ際のポイントと、ヘアセットの方法についてお伝えさせていただきました。
もちろんくせをまっすぐにしたい場合は縮毛矯正をかけるという方法もあります。
とはいえ髪のダメージや頻繁にかけることの煩わしさ、自然なボリューム感が欲しい場合はくせ毛を活かした髪型にすることもオススメです。
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