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2021-01-11

ワックスで髪の毛は痛む?知っておきたいスタイリング剤の基礎知識

Last Updated on 2022年7月1日 by himeoryon-67

こんにちは。

青山にて美容師をやております加藤亮平と申します。

腕を組む男性

「ワックスて毎日つけているけれど髪の毛や頭皮に影響はないんだろうか?」

毎日スタイリング剤をつけている男性の中にはこんな疑問を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

大人の男性の身だしなみにおいて重要な要素である「清潔感」というのは服装だけでなく髪型が適度に整っているかそうでないかでも大きく左右されます。

とはいえ身だしなみを整える為につけるスタイリング剤が髪の毛に影響を与えるとなったらちょっと不安ですよね。

特に男性の場合抜け毛や薄毛の原因になるなんてことになったら付けることもやめようと思うかもしれません。

そこで今回は、

  • スタイリング剤は髪に与える影響とは?
  • スタイリング剤に悪いものは入っているのか?
  • スタイリング剤は薄毛のなるのか?

についてお話ししていきたいと思います。

毎日スタイリング剤を使う男性や抜け毛や薄毛が気になる男性は是非参考にしてみてください。

スタイリング剤で髪の毛は痛むのか?

髪を触る男性

結論から言うと、スタイリング剤を使うことによって髪の毛が痛むということはありません。

ご安心ください。

一般的にスタイリング剤は以下のものが含まれていますが、とりわけ髪が痛むものはありません。

  • 界面活性剤
  • エタノール
  • 高分子
  • 油分
  • 保存料
  • 香料

界面活性剤は水と油分を混ぜ合わせる際に必要ですし、高分子は表面をコーティングし手触りよくします。

エタノールはアルコールのため揮発性が高く髪の毛の水分を蒸発させてしまいますが、これが直接的な要因となって痛むということはありません。

また、油分は髪に艶とまとまりを与えるためスタイリング剤には当然含まれていなくてはいけません。

とはいえスタイリング剤をつけることは直接的ではないもののその他の要因で髪の毛に影響を及ぼすこともあります。

スタイリング剤が髪に及ぼす影響

指をさす男性

髪の毛が痛んだと思うポイントは、「パサパサしている」「毛先が引っかかる」このどちらかを感じた時ではないでしょうか。

パサついて引っかかる状態は髪の毛が水分を失っている証拠であり、その要因となるのが熱による影響です。

熱は髪の毛の主成分であるタンパク質を変性させ硬くします。

この熱変性の過程において髪の毛は水分を失い、乾燥しパサついた髪になってしまいます。

先ほどもお話ししたようにスタイリング剤にはアルコールが含まれています。

アルコールは、髪に馴染みやすくする為の粘性を出す為に必要不可欠ですが、空気に触れてすぐに蒸発するため髪の水分を奪いがちです。

ドライヤーで髪の毛を乾かした直後であったり、ストレートアイロンやコテで髪の毛に熱を加え水分が失われた状態でスタイリング剤をつけることによってさらに追い討ちをかけてしまいます。

スタイリング剤の成分や付けることが直接的に髪に影響を及ぼしているわけではなく、そのような状態で使うことによって髪がさらに乾燥してしまい、より痛んだと感じてしまうんです。

スタイリング剤と髪の毛にはこういった関係性はありますが、痛める直接的な原因ではなくスタイリング剤を使わない方がいいというわけではありませんのでご安心ください。

スタイリング剤による薄毛や抜け毛の危険性

髪をかきあげる男性

スタイリング剤による影響で男性が注意しなければいけないのは、付けることではなく付けた後です。

スタイリング剤をつけることで薄毛や抜け毛の原因になるわけではありません。

しかし、スタイリング剤が頭皮についてしまったり不十分なシャンプーによって洗い残してしまうことで毛穴に詰まってしまい、髪の毛に十分な栄養を送ることができず育毛・発毛促進を妨げてしまい薄毛を促進させてしまいます。

男性用のスタイリング剤には女性用のものに比べ油分が多く含まれており、シャンプーでも落としづらいものがあります。

男性の中にはしっかり髪型ををキープする為にハードワックスを使っている方も多いかと思います。

特にトップが潰れやすい方や絶壁に悩む男性はたっぷりとつけがちです。

スタイリング材が少量で済む下地づくりはこちらの記事をご覧ください。

男性なら経験のある方もいるかと思いますが、キープ力が高く油分が多いスタイリング剤は1回のシャンプーでなかなか落とすことができないですよね。

しっかりと落とす為に2回以上シャンプーをする方もいれば、洗浄力の強い「高級アルコール系」の洗浄成分が使われたシャンプーを使う男性もいらっしゃると思います。

特に市販で販売されているメンズシャンプー はこの「高級アルコール系」を洗浄成分とするものがほとんどです。

洗浄成分についてはこちらに詳しくまとめていますので是非参考にしてみてください。

必要以上に洗うことや洗浄成分の強いシャンプー剤を使うことで頭皮に必要な皮脂まで落としすぎてしまい乾燥状態になってしまいます。

これでは健康な髪の毛を育てるための頭皮環境がどんどん悪化していきます。

大人の男性、特に薄毛や抜け毛に悩む男性に必要なのは程よく皮脂を頭皮に残すことで潤いを保つことです。

その為に必要なのは強い洗浄力のシャンプーではなくマイルドに洗い上げてくれる「アミノ酸系」を洗浄成分とするシャンプーです。

一番の問題はスタイリング剤が直接的に薄毛の原因になるとくことではなく、付け方やそれを洗い流す時にそのリスクがあるということです。

シャンプーの洗い残しがないよう2度洗いするのであれば洗浄力の優しいシャンプーを使ったり、シャンプーの後にしっかり頭皮を保湿するなど、頭皮環境を健やかに保つ工夫が必要です。

薄毛を防ぐ頭皮の保湿についてはこちらの記事をご覧ください。

まとめ

今回はスタイリング剤によって髪の毛は痛むのかということについてお話ししてきました。

スタイリング剤によって直接痛むわけではありませんが、付けることによって髪の毛に与える影響はあります。

大人の身だしなみとして髪の毛をきちんとスタイリングすることは重要でありますが、それによって薄毛にや抜け毛にならないよう十分に注意していきましょう。

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加藤亮平

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