頭皮はなぜ荒れるのか?頭皮トラブルの原因や仕組みとその対処法とは
こんにちわ。
青山にて美容師をやっております加藤亮平と申します。
頭皮のかゆみや臭い、そしてベタつきなど。
普段サロンワークをしていると何かしらの頭皮トラブルに悩んでいる男性は多くいらっします。
これら頭皮トラブルはそのままにしておくと薄毛や抜け毛など、男性特有のセンシティブな問題につながる恐れがある為、原因を知り対策を取ることは重要です。
そこで今回は、
- 頭皮の仕組み
- 頭皮が荒れる原因
- 頭皮の荒れを防ぐ対処法
についてお話ししていきたいと思います。
何か1つでも当てはまる症状があれば是非対策をする上での参考にしてみてください。
目次
頭皮が荒れる〜仕組み〜
トラブルの原因となるその仕組みはどうなっているのでしょうか。
まずは普段頭皮がどのような動きをしているかについてみていきます。
頭皮が生まれ変わる(フケが出る)仕組み
表皮の一番下である基底層では新しい細胞が絶えず作られています。
ここで作られた細胞が形を変えながら徐々に表面に押し上げられ角層細胞となり、その後角片となって自然と剥がれ落ちていきます。
角層から剥がれ落ちた角片が目に見える大きさにまでなったもの、それがフケの正体です。
皮脂や汗の重要性
頭皮は、皮脂腺が全身で最も多く、144〜192個/㎠と顔のTゾーンの2倍以上あり、汗腺は手のひらや足の裏に次いで多い360個/㎠もあります。
頭皮における皮脂腺と汗腺は体全体で見ても分泌量が多いのが特徴です。
頭皮自体は他の部位に比べて乾燥しやすい性質ですが、毛髪や皮脂によって外気の乾燥や紫外線の影響から保護されていて、水分量や適度な皮脂により潤いが保たれています。
かゆみや臭いの原因
皮脂は頭皮上で肌表面の常在菌による分解や酸化によって脂肪酸になると、頭皮を刺激して紅斑(微弱炎症、赤み)によるかゆみや、臭いの原因になります。
皮脂や脂肪酸は油性で、頭皮上で固形のものもあります。
お湯だけでは簡単に洗い流すことができないうえ、毛髪があるために頭皮に残りや少なってしまいます。
シャンプーで落としきれなかった余分な皮脂汚れが長時間放置されることでかゆみや臭いなど、頭皮トラブルにつながりやすいと考えられます。
頭皮が荒れる〜原因〜
紅斑(微弱炎症・赤み)
紅斑とは、頭皮の血管が拡張してし頭皮がポツポツと赤くなったり、髪の生え際や分け目に小さな赤い斑点が発生した状態をいいます。
皮膚が色素沈着したケースと、紅斑は似ていますが、押してみて赤みが消えれば紅斑といえます。
通常は痒みを伴わないまま、紅斑は自然消滅してしまうことが多いのですが、重症化すると痒みだけでなく痛みまで伴ってきます。
原因としては何らかの強い刺激によって毛細血管が拡張し紅斑が出ると考えられています。
その刺激としてあげられるものは以下のものが考えられます。
- カラー剤やパーマ剤による刺激
- スタイリング剤による刺激
- シャンプーやトリートメントによる刺激
- 紫外線による刺激
- ストレスによるホルモンバランスの乱れ
- 常在菌が増えることによる頭皮環境の悪化
フケ
フケは古くなった頭皮の古い角質が剥がれ落ちたものであり、どんなに健康な人でも発生します。
人間の皮膚は、約1ヶ月のサイクルで生まれ変わる「ターンオーバー」(新陳代謝)という機能が備わっており、それは頭皮も同じです。
ターンオーバーのときに古くなった頭皮の角質が皮膚の奥から押し出された老廃物、その垢のようなものが剥がれ落ちたものがフケなのです。
通常のターンオーバーで発生するフケは垢のように小さく、通常は洗髪で取り除かれるため、目立つことはありません。
何らかの異常でターンオーバーが早まり、角層がまとまって剥がれ落ちたものが目で見えるような大きさのフケになります。
また、フケにはベトベトする「脂性のフケ」と、カサカサする「乾性のフケ」があります。
<脂性のフケ>
洗髪不足などで皮脂が過剰にある場合は、皮脂をエサとするマラセチア菌(常在菌)が必要以上に増殖します。
これによって地肌が刺激を受け、ターンオーバーが乱れて大量のふけが発生します。
取り切れていない皮脂は酸化が進み、ほこりや汚れを吸着し、古い角質とまざりあってベトベトした脂性ふけとなります。
もともと脂性肌タイプの人は、頭皮に皮脂や汗が人より多く発生するため、脂性ふけになりやすいと言えます。
<乾性のフケ>
過度な洗髪や洗浄力の強いシャンプー剤を使うことによって皮脂が必要以上に落とされることが原因です。
潤いがなく乾燥した頭皮は免疫力が低下し、ターンオーバーのリズムが早まって未熟な角質細胞まで剥がれ落ちるようになります。
もともと乾燥肌の人は頭皮も乾燥しやすく、乾性ふけになりやすいと言えます。
乾燥、カサつき
頭皮以外の肌が乾燥しやすい方は、頭皮も乾燥しやすい傾向があります。
このような乾燥肌には、生まれつきヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンやエラスチンなど保湿に関係する成分が少ないことが関係しています。
また、「ターンオーバー」が早くなると、セラミドが十分に産生されず、角層の構造が粗くなって、水分保持能が低下し、外気の影響を受けやすくな理、乾燥やカサつきを引き起こします。
臭い
頭皮のにおいには、皮脂の分泌量が大きく関わってきます。
皮脂は髪を滑らかにしたり頭皮を守ったりと重要な働きをしていますが、洗髪後4時間〜半日程度で頭皮の毛穴にたまってしまいます。
過剰に分泌された皮脂やフケを餌にしてマラセチア菌(常在菌)が繁殖し、臭いの元である脂肪酸を発生させます。
これが、頭皮が臭くなる主な理由です。
頭皮の皮脂は多く、上の表にもあるように皮脂の分泌が多いと言われるTゾーンの皮脂量と比べ、およそ2倍の皮脂が分泌されています。
また、男性ホルモンの影響により男性の方が皮脂量が多く分泌されますので、女性よりも臭いが発生しやすくなります。
頭皮が荒れる〜防ぐ方法〜
頭皮の荒れをことを防ぐには正しいシャンプーをして汗や必要異常な皮脂汚れを長時間放置しないことです。
皮脂を長時間頭皮上に放置すると、菌や酸化により分解された脂肪酸やアルデヒドが、頭皮への刺激やニオイの原因になります。
トラブルの原因である脂肪酸やその元となる皮脂をしっかりとシャンプーして取り除くのが、紅斑やニオイさらにはかゆみやフケを防ぐ最も効果的な方法です。
まずは自分の頭皮環境にあったシャンプー選びが必要です。
皮脂をしっかり取ろうとするあまり洗浄力が強すぎるシャンプー剤だと必要以上に皮脂を奪い取ってしまい乾燥状態になってしまいます。
過度な乾燥状態に陥ることで逆に皮脂の分泌が盛んになり、ベタつきや臭いをさらに悪化させてしまう恐れもあります。
シャンプー剤に含まれる洗浄成分(界面活性剤)を知ることで自分にあったものを選びましょう。
あわせてこちらの記事もご覧ください。
また、シャンプーのやり方も重要です。
流すお湯の温度や、泡だて、丁寧なすすぎを守れていないとどんなにいいシャンプー剤であったとしてもその効果を十分に発揮することはできません。
泡だてて軽く擦ってざっと流して終わり。
ではなく正しい手順でシャンプーをしましょう。
シャンプーについてはこちらをご覧ください。
まとめ
今回は頭皮が荒れる原因やその仕組みと解決方法についてお話しさせていただきました。
頭皮の荒れは頭皮にかいた汗や必要以上に分泌された皮脂が原因です。
それをしっかりと洗い流して頭皮をケアすることで頭皮の荒れは回避できます
頭皮環境が気になり始めた男性は是非ご参考にしてみてください。
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加藤亮平
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