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2020-12-26

ワックスが肌荒れの原因に⁈メンズワックスの正しい知識とは?

こんにちは。

青山にて美容師をやっております加藤亮平と申します。

普段のスタイリングでワックスを使う男性も多いかと思います。

前髪を下ろしてスタイリングされている方で額がかゆくなったりニキビができてしまうという方はいませんか?

僕自身も同じような理由で前髪を下ろしてスタイリングをするというのはここ何年もしていないんでが、これはワックスの油分が影響いている可能性があるんです。

そこで今回は、

  • かゆみやニキビとワックスの関係
  • 正しいワックスの選び方
  • その他の対処法

についてお話ししていきたいと思います。

正しいワックス選びで不快感とおさらばし、スタイリングを楽しみましょう。

お問い合わせはこちらでも!

ワックスが原因で肌が荒れる?

ビックリマーク

前髪を下ろすスタイルだったり、前髪にもしっかりつワックスをつける方。

大人になっても額のニキビや肌荒れに悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そのニキビや肌荒れは毎日スタイリングで使っているワックスが原因になっている可能性があります。

ワックスで肌が荒れる原因

ワックスが肌荒れになる原因。

それは、ワックスの主成分が「油分」だからです。

ジェルやグリース、スタイリング剤にもたくさんの種類があります。

ベタつきが少なく、アレンジや手直しがしすいワックスは愛用している男性も多いかと思います。

ワックスは動きや立ち上がりを出すだけでなく、ファイバー系のものであれば伸びもよくパサついた髪を落ち着かせてくれる効果があります。

また、清潔感を演出してくれるツヤ感を出してくれる効果があるものも多いことから、好んで使用している人もいるのではないでしょうか?

髪型やワックスの付け方によっては、直接頭皮やおでこの皮膚についたり、前髪が額にかかっていれば、間接的にワックスが付くことになってしまいます。

ニキビができる原因は、塞がった毛穴に皮脂が詰まることです。

これと同じようにワックスの油分が毛穴に詰まってしまうと細菌が繁殖してニキビができ肌荒れしやすくなるのです。

肌荒れに影響するワックスの成分

ワックスの主成分は油分ですが、他にもいろんな成分が添加されています。

その中で肌のバリア機能を破壊してしまう成分が「合成界面活性剤」というものです。

合成界面活性剤とは、石油などを原料に人工的に作られた界面活性剤のことを言います。

卵などの天然由来の界面活性剤と比べると、石油由来の合成界面活性剤の方が機能が高く、肌に残りやすい性質があるため、肌への負担が大きく刺激となりニキビ等の肌荒れ、さらにかゆみの原因となります。

合成界面活性剤は洗剤やシャンプーなど汚れを落とすものによく使われていますが、水と油を混ぜ合わせる乳化剤としての役割も持っています。

だからこそ、油分が主成分のワックスに水分を混ぜるのに欠かせない訳です。

ニキビにや吹き出物に悩んでいる方は普段使っているワックスに「合成界面活性剤」が含まれている恐れがあるため使用する際は成分表を見て確認しましょう。

肌荒れを防ぐワックスの選び方

指をさす男性

ではどんなワックスを選べばいいのか?

ワックスとして代用できるもの、そして肌が荒れる可能性のある具体的な成分や合成界面活性剤が含まれているかいないかの見え分け方について紹介していきます。

<選び方①:合成界面活性剤が入っていないものを選ぶ>

ワックスに含まれる合成界面活性剤の役割は「乳化」をさせることです。

そもそもワックスの主成分である「水」と「油」はそもそも表面張力により混じり合うことのない物質です。

この2つを混ぜ合わせクリーム状にするために乳化剤として合成界面活性剤は含まれています。

ワックスに含まれている代表的な合成界面活性剤はこちら。

  • セテス-oo
  • イソステアリン酸PEG-20グリセリル
  • ステアリン酸PEG-5グリセリル
  • トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル
  • シ油脂肪酸PEG-7グリセリル
  • PEG-oo水添ヒマシ油

これらが成分表に含まれているものはニキビなどの肌荒れの原因になる可能性があるため注意が必要です。

もしくは成分表に「水」・「油」の表記がないものは乳化剤として合成界面活性剤が含まれている可能性が低くなります。

<選び方②:肌が荒れにくいものを選ぶ>

肌が荒れにくいワックスとは、「できるだけ刺激が少なくて、1度のシャンプーで落ちやすいワックス」と言うことができます。

ワックスはほぼ油分であるため、市販で販売されているクリーム状のワックスは合成界面活性剤が配合されていることが多く、不使用のものを探すのは至難の業です。

そこでおすすめなのが、「ワセリン」です。

ワセリンというと肌につけるものというイメージがあるかもしれませんが、合成界面活性剤は入っておらず、香料や着色料といった成分も一切含まれていないため当然肌が荒れる心配はありません。

トップの立ち上がりやボリュームをつけるなどに使う用途としては整髪力は落ちるかもしれませんが、横や襟足などの広がりを抑えたり毛先の毛束をほんのり作るときには十分つかいうことができます。

額や襟足にニキビやかゆみができやすい男性は部分的にワセリンを使うのもおすすめです。

またワセリンには保湿効果もあるため乾燥によるパサつきを抑える効果があります。

肌荒れはシャンプーでも防ぐことができる

シャンプーされる男性

ワックスの成分だけでなく、それをしっかりと洗い流すシャンプー選びとシャンプーの仕方も重要です。

キープ力の強いワックスだと油分が強く一度のシャンプーでは洗い落とせない場合があります。

洗浄力の強いシャンプーを使うことや、何度も洗うことで頭皮の皮脂が過剰に取られてしまい乾燥状態となって逆に頭皮環境を悪化させてしまうため注意が必要です。

低刺激の洗浄力の優しいシャンプー剤の選び方はこちらの記事を参考にしてみてください。

やはり頭皮環境を健やかに保つためには一度のシャンプーで洗い落とすことができるワックスを使うということが重要になってきます。

とはいえ一度で落としきれないようであればシャンプー剤を軽く泡だててさっと流し、そのあとにシャンプーをしっかりするなどの工夫も必要です。

またシャンプーにも界面活性剤が使われているためすすぎが不十分になってしまうとその成分が頭皮に残りニキビなどの肌荒れの原因になるため注意が必要です。

  • 一度で洗い流すことができるワックスを選ぶ
  • シャンプーは一度で済むように
  • 低刺激の洗浄力の優しいシャンプーを選ぶ
  • すすぎはしっかり流し残しがないように

以上の4点に気をつけることでシャンプーでも肌荒れは防ぐことができます。

さらに頭皮ローションなどを使い保湿をすることで頭皮環境をより健やかに保ちことができます。

男性が知っておきたい頭皮の保湿の重要性についてはこちらの記事をご覧ください。

まとめ

今回はワックスに含まれる合成界面活性剤についてお話しししてきました。

肌荒れを防ぐには合成界面活性剤が含まれていないスタイリング剤を選ぶということが大前提ではありますが、これを選ぶのは至難の業。

代用品として保湿成分もあるワセリンを使うのもおすすめであるということ。

もしくはワックスの成分を一度のシャンプーでしっかりと落としつつ流し残しがないようにすることや、その際は低刺激のシャンプー剤を選ぶことも重要であるということ。

さらには頭皮環境を健やかに保つためにはしっかり保湿するということまでの一連の流れが肌荒れを防ぐためのポイントになります。

ニキビやかゆみなど、肌荒れに悩む男性は是非参考にしてみてください。

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加藤亮平

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